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官能小説「渚のラブラブビーチガール」 | ||||||||||||||||||||||||||||
Vo.KIYOSHIRO |
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前回までのあらすじ シンとの恋が終わり、幸楽に居づらくなった麗男は、また旅を続けることにした。 山手線を新宿で降りた麗男は、新たな恋を求めて歌舞伎町を彷徨い歩いたが、 自分の心が歌舞伎町の喧騒よりも荒れていることに麗男はまだ気付いていなかった。 今夜も麗男は歌舞伎町1番街で女子高生のナンパをしていた。 セーラー服の2人組に声をかけた時だった。 「キミたち、かわいいね。俺にメシでもおごらない?」 得意の笑顔で麗男はキメた。 「いやーん。かわいい!何ていうんだっけ、これ。ポメラニアンだっけ?」 「ポメラニアン?ありえなーい!こんなデカくないって。」 「あたしたち、ミョーになつかれてない?」 「ハラ減ってるんじゃん?チョコでもあげとけば?」 麗男は投げられたチョコレートを食べながら、無性に腹が立った。 「テメーら、ナメてんのかよ!俺が欲しいのはチョコじゃねーんだよ! ぬくもりっちゅーか何ちゅーか、テメーらだってあんだろ?人肌恋しい時がよー!!」 しかし麗男の叫びは女子高生たちには届かなかった。 「やだ、この犬、何で吠えてんの?」 「チョコ足りなかったんじゃない?」 その言葉を聞いて麗男の中で何かが音を立てて弾けた。 コイツらには俺の気持ちはわからない・・・。わからないなら、力ずくでわからせてやる! 麗男が女子高生の1人を押し倒そうとした時だった。 「キミ、やめたまえ!彼女たちが怖がっているじゃないか!」 1人の男が女子高生たちの前に立ちはだかった。 小粋にピンと立った耳。キュートな丸い瞳。スレンダーなボディ。 男は麗男が今まで見たこともない素晴らしい容姿の持ち主だった。 麗男は怒りの矛先を男に向けなおした。 「誰なんだテメーは!!関係ねーだろぉぉぉ!!」 「ふふふ・・・俺の名は清志郎。ホストクラブ「愛」のきーちゃんって言えば、 歌舞伎町じゃ知らない奴はいねーよ。」 「ホストクラブ「愛」・・・愛・・・。」 愛という言葉に麗男がウットリしかけたその時! 続く |